大家のプーさんです。
今日は、少し厳しい内容になります。
結論はタイトルのとおり、「自信がないうちは、フルコミ営業マンからは買うな」ということです。
Contents
私が「仕入れ」にこだわった理由
なぜこの記事を書こうと思ったのか、お話しします。
プロフィールや他の記事でも書きましたが、私は「仕入れ」が得意な営業マンでした。
仕入れにこだわったのは、次のように考えていたからです。
- 高く買わされたら、最悪の場合は返済ができずに、破産や命にかかわることになる
- 安く買いたたかれても、本来得られるはずの利益が得られなかっただけで済む
おそらく私は、販売や仲介の担当だったら、トップになるような良い成績は出せなかったと思います。お客さんには、儲かる物件を買ってほしかったからです。
「どんな物件を買ったらいいですか」と聞かれて
私は仕入れの営業マンでしたが、会社員時代の会社は15名ほどの小さな会社でしたので、販売や仲介を兼ねることもありました。
そこで、楽待や健美家さんなどのポータルサイト経由で面談をするお客さん、特に初心者の方は、どなたも同じことをおっしゃいました。
「どんな物件を買ったらいいと思いますか?」
投資なのに、なぜ目の前にいる営業マンにそれを聞くのか、と思っていました。
営業マンの9割は「自分の扱う商材を売る人」です。そういう人に聞けば、うまく自分の商品に誘導されます。
私は、いつもこう返していました。
「営業という立場上、そう聞かれたら私の紹介する物件をおすすめします。ただ、投資ですので、ご自身でも勉強されたうえで、私の紹介する物件が良いのかを決めるべきです」
お客さんに使わせなかった銀行のこと
こんなことを言わずに、オリックス銀行やスルガ銀行で適当に買ってもらっていれば、毎年トップの営業マンになれていたと思います。
でも、私はそれをしませんでした。
1棟投資物件の営業マンだったにもかかわらず、これらの銀行をお客さんに使わせなかったことは、今でも自分の誇りだと思っています。
※ 結局、そういう質問をしてきたお客さんが、後になって電話をくださり、「スルガの融資で買ったが、CFの手残りが少なくて悩んでいる」とこぼされたこともありました。どうして気づいてもらえなかったのか、と思います。
「売りたくないものは、売ってはいけない」
私が早い段階で独立しようと決めたのは、ここに理由がありました。
結局、「売りたくないものを売ってはいけない」というところにたどり着いたのです。
不動産は、買ったことで最悪の場合は破産するケースもありますから、怖いものです。
私はこれまでに、物件金額の総計で100億円を仲介・販売してきましたが、営業マン時代と独立してからを合わせても、買っていただいたのは7名(業者さんを除く)だけです。
今後も、自分が買わない物件で、かつ仲介をしても良い物件は、その7名の中でも今なお特にお付き合いの深い3名の方にご紹介して、購入していただくと思います。
本当に良い物件なら、その7名のうち半分以上の方が「買う」とおっしゃるからです。
ですから、私は新しいお客さんを取りませんでしたし、今もその3名の方々だけで十分だと思っています。
裏を返せば、「その3名が買わない物件は、私も見抜けなかったダメな物件の可能性がある」くらいに考えています。
私は、その3名と自分のために、ひたすら「物件情報を安く仕入れる」ことに力を注ぐやり方を、今も続けています。
誰かの利益は、誰かの損失です
少し脱線しましたが、不動産は、基本的には誰かの損失が誰かの利益です。
安く買うということは、そのぶん、買う人が売る人の本来の利益をもらっているということです。
販売については、「おかしな物件を買うと破産するおそれがある」ので、私はプライドを守り抜いてきました。一方で仕入れは、安く買わせてもらっても、人が破産したり命を落としたりすることはありません。そのためか、私はためらわずに動けます。
とても言いづらいことを書きます。自分が得をしたなら、誰かが割を食っている可能性があり、自分が損をするなら、誰かが得をしている可能性があります。それが不動産だと思います。
京セラ創業者の稲盛和夫さんの言葉で、私が好きなのは「値決めは経営」です。
素晴らしい言葉で、私は、相手と自分と取引の関係者が「ちょうどいちばん良いところで、損も得も分け合う」という意味だと解釈しています。
ただ、基本的には、そうしたきれいごとはこの不動産業界にはほとんど存在しないと、私は思っています。
自信がつくまでは、勉強を続けてください
長くなりましたが、言いたいのはこの一言です。
「自信がないうちは、フルコミ営業マンからは買うな」
フルコミの営業は基本給がないので、売らなければお金になりません。もちろん、良いフルコミの方もいらっしゃるのかもしれませんが、先ほどの私の言葉を思い出してください。
「誰かの利益は、誰かの損失」
向こうから来る話に、うまい話はありません。特に不動産業界では、そう考えています。
うまい話があったら、私のように、お世話になっている数名の方にその情報を出します。間違っても、自信がない方や初心者の方に良い情報は出しません。
初心者の方に儲けさせてあげようと考える不動産営業マンは、まずいないと思います。いるとしたら、それはご親族の不動産営業マンです。
不動産で「取り返しのつかない」失敗をしないために、自分に自信がつくまで勉強してください。
