入居者さんがいるまま物件を買ったとき(いわゆるオーナーチェンジ)に、貸主が変わったことをお知らせするための文書です。結論から申し上げますと、旧貸主と新貸主の連名で、家賃の振込先が変わる前に届くように出して頂きたい、ということです。
入居者さんにとっては、知らない相手から「振込先が変わりました」と言われるのと同じことです。このひな形を連名の形にしてあるのは、そのためです。
このひな形に入っているもの
- 日付、宛名(ご入居者様各位)、旧貸主と新貸主の連名
- 本文(拝啓〜敬具):所有者が変わり、貸主の地位を新貸主が引き継いだこと、契約の内容は変わらないこと、敷金(保証金)も新貸主が引き継ぎ、退去時の精算は新貸主が行うこと、振込先が変わること
- 「記」の欄:物件の表示、貸主の変更日、新しい貸主の名称・住所・連絡先、管理会社、ご契約の内容、敷金(保証金)、賃料等のお振込先
- 問い合わせ先(旧貸主・新貸主の電話番号)
- 別紙「賃料等のお振込先変更のご案内」:変更の時期、新しいお振込先、口座名義、お支払いの期日、振込手数料
- 別紙の注意書き:変更前の分はこれまでの口座へ、誤って振り込んだときの扱い、電話やメールで振込先の変更をお願いすることはない旨
使い方
- 物件の表示、変更日、新しい貸主の名称と連絡先、振込先を書き換えて下さい。
- 決済(引渡し)の日が決まったら早めに用意し、新しい口座への最初の振込日より前に届くようにします。何月分から新しい口座になるのかが、本文と別紙で同じになっているかも見比べて下さい。
- 自動送金を使っている入居者さんは、手続きに日数がかかります。変更の時期には余裕をもたせて下さい。
- 管理会社が変わらない場合は、「管理会社」の行に変更がない旨を書くか、行を消します。
注意して頂きたいこと
新しい貸主が家賃を請求したり、貸主が変わったことを入居者さんに主張したりするには、所有権移転の登記を済ませておく必要があります(民法605条の2)。決済と登記の日を確かめてから、変更日を書いて下さい。
敷金は、入居者さんへ返す義務ごと新しい貸主に引き継がれます。売買のときに敷金をどう精算したか(売買代金から差し引いたかなど)は、決済の書類で確かめておいて下さい。
振込先の変更をかたった詐欺もあるので、別紙には「この書面のほかに、電話やメールでお願いすることはない」と入れています。この一文は消さずにお使い下さい。
※ 法律に関する内容は、2026年10月時点の一般的なものです。個別の事情によって扱いが変わりますので、実際の判断は弁護士・司法書士・宅建業者など専門家や、仲介会社に確認して下さい。
あわせて使いたい書類
買ったあとの入居者さん向けのお知らせや、売主さんとの引継ぎの書類もそろえています。
- 振込先変更のお知らせ
- 管理会社変更のお知らせ
- 敷金引継ぎ確認書(売主買主間)
- 購入後の手続きチェックリスト

入居者さんから見れば、貸主が変わるのは自分の知らないところで決まった話です。そこへ振込先が変わると言われれば、不安に思うのが自然だと思います。旧貸主と連名で出すひと手間で、その不安はかなり和らぐと考えています。
ダウンロード
Wordファイル(.docx)です。お知らせの本文、別紙の振込先変更のご案内、説明用のページの順に入れています。印刷するときは、説明用のページを外して下さい。
フォーマットのご提供:大家のプーさん(無断での複製・転載を禁じます)
Format provided by ooya the Pooh. Unauthorized reproduction or redistribution is prohibited.
